長くこの仕事をしていますが、なぜか練習やレッスンの相談が多いのが1人っ子の親御さんなのです。


 別にレッテルを貼ろうと思っている訳ではなく、いつもどういう訳か相談を頂く事が多い、とある時気がつきました。


大切な大切なたった1人のお子さんで、気持ちも愛情も兄弟がいる親御さんより1人に集中してしまう、という事が一番の要因だと思うのですが…そんな親御さんが良かれと思ってとった行動が、とんでもない事態を招く事があるのです。イメージ 1


 


 私の同業の友人の話です。


小学校1年生の1人っ子のお子さんのレッスンを担当していた友人は、お母様の厳しすぎる、過干渉な態度による弊害で困っていました。


その生徒さんは、お母様の作り出したピアノの練習環境に強いストレスを感じ、チックの症状が現われていたのです。


まだ1年生の幼いその子は、お母様に反抗する事もできず、じっと耐えていたのでしょう。


レッスン中もまばたきが止まらなくなり、ついには病院に罹るようになってしまいました…


そこで、お医者さんに原因を聞いたお母様は、ハタと気が付いたのでしょう。


 それ以来、力んでいたお母様は何処へやら…


先生にお任せします、と友人に話し、その後その生徒は自分なりに楽しくピアノと向き合うようになったそうです。


 


レッスンの始めは、どの親御さんも「楽しく!」と思っていたはずなのに、時間とともに理性が無くなってしまい、どんどんわが子への欲求がエスカレートしてしまう。


でも、その親御さんの欲求のためにお子さんがストレスを感じ、病気になってしまったら本末転倒です!


この友人の生徒さんの話を聞き、「この様な事態になってはならない!」と強く強く思いました。


せっかくレッスンを始めたのだから、音楽好きに育てて行きたいですよね…イメージ 2